「何よ」
「琉唯が、目を覚ました」
「!?」
やっぱり
「琉唯、目を覚ましたの・・・?」
「あぁ。つい先週な。
お前のことも忘れてねぇし、陽菜のことも覚えてる」
「・・・っ陽菜ぁ」
「良かったね?」
「うんっ」
「明日行くんだろ?
話して来いよ」
「琉唯、話せるの・・・?」
「あぁ。話せる。今は歩くリハビリしてるところだ」
「そっか」
明希には、笑顔がよく似合う。
だからこそ、琉唯君に早く来て欲しかった。
あんな状態の明希を放っておけるほどあたしも
鬼にはなれなかった
「明希。明日は目いっぱいお洒落しときなね?
明日の外出届、今から書いて出してきておいてあげるから」
「うん」



