「明希に、話しとこうと思ったんだ。琉唯の事」
「聞きたくない。」
「明希!」
「聞きたくないの!」
両手で耳を塞いでしまった明希は
耳をふさいだまま泣いてしまった
「おいっ」
「明希はね。まだ、情緒不安定なのよ。
特に琉唯くんのことは」
「・・・っ」
「分かったでしょう?
あんたが明希の心をこんなにもしてしまったの」
「あぁ」
「明希。オヤツ何食べたい?」
「オヤツ?」
「そ。オヤツ。何か食べなくちゃ。
明希が倒れたら、悲しむ人がいるんだよ」
「ホットケーキ」
「分かった。作ってくるから、ここにいて」
「うん」
キッチンに立ったあたしに
ついてきた陽樹
「いつも、あぁなのか?」
「うん。夜もうなされてる時がある。
それくらい、琉唯君に本気だったんだよ」
”だった”そうしてあげないと
目が覚めたといっても、琉唯君が来れるわけじゃないから
明希も前に進めなくなっちゃうから
「いやぁぁぁぁ」
「!?」
「明希!」
「陽菜。助けてっ
琉唯が、琉唯が!」



