◇企◆スタートライン


「だけど、明希には知らせとこうと思ったんだ」

何をよ?

「琉唯。目が覚めたんだ」

!?

「それを伝えたかったんだ。本当は」

「そう。なら、寮に来てみなよ?
明希の生活。見せてあげるから」

「!?」

「陽菜。いくら何でもトップの子の部屋なんて」

「あー。あたしは特別。あの子の、
明希の監視も兼ねてるから」

「へ!?」

「帰る。あんたも、明希の生活が見たいならくれば?」

「行く」

カバンをもって一緒に来た陽樹。と
部屋に帰ってきたあたし

「ただいま」

「あー。おかえりー」

へにゃって笑っている明希

「もー。また見てたのー?」

明希の手には初デートの時の写真
それには琉唯が写っているからだろう

「うーん。誰か来て・・・」

「久しぶり」

「うん」

「明希。こいつ、転校してきた」

「嘘でしょう!?」

「嘘じゃないんだ」

「・・・っ」

「なんでっ
なんで来たのっ」

泣いてしまった明希。