翌日、いつもより早く起きた明希。
きっと、琉唯君に会いたくてしょうがないんだろう
「おはよう」
「おはよっ」
「顔色、大丈夫そうだね」
「~~
陽菜に言われると、照れるからやめてよっ」
「もー。こっちは本気で心配してたんだからね?」
ずっと顔色の悪かった明希。
「朝ごはん、簡単に作るから、支度してきちゃいなよ」
「うんっ」
また、可愛い明希を琉唯君に譲らなくちゃいけないか
でも、いつまでも、あたしってわけにはいかないもんね
「明希ー。ご飯できたよー」
「はーい」
部屋から出てきた明希は、精一杯のおしゃれをしたんだろうけど
「ごめっ
それじゃ、普段と変わんないじゃん」
「えーそうかなぁー?」
「うん。完全に普段着と変わんないね?」
「うぅ~」
「まったく。ほら来な。」
「え?」
部屋に入るなりベッドの上には可愛い洋服ばかり
だけど
「はい。新しい服」
「いいの?」
「もちろん。何のための服よ?
あたしは、明希のための服しか作らないわよ?」
「あ、ありがとう」
照れながら着替えに行った明希
あたしは、シンプルに
「ひ、陽菜?」
「何?」



