猟師少女グレーテル

「前、ラルフくんに乗ってたグレーテルちゃんが、森に入っていくのを見て、興味が出てきたんだ」

お茶を一口飲み、カミーユさんは言う。カミーユさんは、ここでゆっくりしていきたいと言って、一緒にご飯を食べることになったんだ。

「そっか。またヘンゼルやグレーテルみたいな感じかと思ってた」

お兄ちゃんの様子を見ながら、ラルフは呟く。

「あのね。私とお兄ちゃんは、お母さんに捨てられたの」

私は、カミーユさんにすべてを話した。

お父さんが、毎回止めてくれたんだけど、今お兄ちゃんが患ってる病気と同じ病気で亡くなって、お母さんは私とお兄ちゃんをこの森に捨てたんだっけ。

で、その時にラルフに出会ったんだ。

「……」

カミーユさんは、暗い顔をしてクリームシチューを飲んだ。

「だから、私はお兄ちゃんの病気を治すために材料を買うお金を貯めてるの」

「……そうだったんだ。その材料は、何が必要なの?」

「えっとね――」

カミーユさんの言葉に、ラルフは答える。

……何でそれを聞くんだ?

それを疑問に思うけど、何も聞かずにクリームシチューに口を付けた。



カミーユさんを町に送り届けてから数日。

お兄ちゃんの様子は、どんどんと悪くなっていって、ラルフの薬も効かなくなった。もう、いつ死ぬか分からない状態。