委員会は1時間ほどで終わる

委員会が終わり

私は1人でクラスに戻った

クラスからは甲高い女の子たちの笑い声がする

入りたくない…

いつもより廊下がとても長く見えた

案の定

クラスのボスである桜田さんが私の机に足をかけ待っていた

取り巻きも数人いる

「遅かったじゃん。早く持って?」

私は数人のカバンを押し付けられる

帰りはいつも学校の最寄り駅まで荷物を持たされるのだ

喉が渇いたと言われれば自販機を探し

飲み物を買ってくる

逆らえばまた蹴られ殴られる

もちろんお金は私が払う

いつの間にか抵抗することが出来なかった

いつまで続くのだろうか…


家に帰るとお母さんがおたまを持ちながら

おかえりと優しく言ってくれる

その一言を聞いただけで涙が出てきそうになる

「お母さんただいま」

私は必死に笑顔を作る

安心できるのは家だけだった

両親に相談することだって考えた

だけど…

心配をかけたくなかった

娘が学校でいじめられてるなんて

言えるわけがなかった

こんな人生…早く終わればいいのに

その時、楓からLINEが来た

『明日部活が早く終わるからたまには一緒に帰らない?楓に報告したいこともあるんだ』

報告したいことってなんだろう…

もちろん一緒に帰りたい…

しかし帰りには荷物持ちをしなければならない

『ごめん…明日は用があるんだ(><)』

私は涙をこらえて打つ

このまま夢から覚めなければどんなにいいだろうか

そう思いながら私は眠りにつく