いっときするとスースーと寝息が聞こえてきた。

「えっ!」

そ〜と顔を覗き込むと、璃久は気持ち良さ
そうに寝ていた。

寝かせてあげたいと思ったけど、窓の外が夕暮れだったので急いで起こす。


「璃久〜起きて。ここで寝てたら誰が連れて帰るの?」

爆睡している璃久の肩を左右に揺らす

「んっ...」

やっとの思いで璃久を起こすと、カバンを持って、立ち上がった。

「璃久、帰るよ!」

すると璃久はまだ眠たいのか、ボーッとこちらをみたまま動かない。

仕方なく璃久の手を取って立たせると、璃久はふにゃっと効果音が付きそうな笑顔をした

その笑顔の破壊力はすごくて、私はまた意識を無くしそうになった