目が覚めると保健室に居て、私はベッドで
寝ていた。

隣を見ると璃久が今にも泣きそうな顔を
していた。


「璃久..ど.したの...」

消えそうな声だった

そっと璃久の頬に手を伸ばすと、璃久は
ポロポロと涙を流した。

「うっ...怖かった〜。美桜が急に倒れで〜」

そう言って泣きながら、璃久は私の肩に顔を埋めた。


ふふっ可愛いな〜

そういえば、璃久って私が熱出したりすると泣いて、

『学校行かない!美桜と一緒に居る!』

『美桜の側にいるのは、兄の責任だ!』
とか言って叔母さん達困らせてたな。

それに妹として可愛がってくれたな

変わってない


それでもまだ泣き止まない璃久を慰めるようと声をかけた。

「璃久、そろそろ泣き止んで」

すると璃久は首を左右に振って、顔を上げ
ようとしない。

「しょうがないな〜」

そっと頭を撫で、璃久が落ち着けるように
黙っていた。