キミとあの夏

「はぁ、はぁ」

何してるんだろ私

ポロポロと頬に涙が伝って来る

璃久だってこんなお子ちゃまより、綺麗で可愛いほうが良いに決まってる

今頃、璃久はあの人達と遊んでるんだろうな

そう思うと涙が溢れ出して来る

その涙は枯れる事はない


「美桜」

遠くから聞き覚えのある愛しい声が聞こえてくる

自分で自分の事が嫌になって耳を塞ぐ

そんなはずがない。

璃久は今頃あの人達と遊んでるんだから

こんな幻聴が聞こえるなんて、

「私どれだけ璃久の事が好きなんだろう」

「えっ」