私は龍寺の腕の中で泣いた。
ただただ泣いた。
泣くことしかできなかった。
<16:30>
「なんかいろいろごめんなさい。私もう帰ります。」
私がドアに手をかけようとしたとき、龍寺が大きな声を
出した。
「待てよ」
「え?」
「さき?行くとこねぇだろ…。しばらく俺ん家にいれば?」
私の名前を呼ばれたことと龍寺の発言に
驚きが隠せない私。

「いいよ!!龍寺にわるいし。さき達あったばっかだし、
龍寺に助けられてばっかになっちゃうじゃん。」
「会ったばっかとか関係ねぇし。ただ俺がさきを
心配してるだけ。」

最初は友達ん家行くとか言って断っていたけど
私は龍寺に負けてしばらく一緒に住むことになった。






このころにはもう運命は
決まっていたのかな?