8日後、船が島にたどり着いた。

何人もの奴隷が飢えやストレスで死んでしまった為、奴隷商人スメイも流石に焦りを感じていたのだろう。

やつれており、顔色も奴隷達と大差無かった。

ヒルダは毎日のように骨をかじり、顎を動かしていたので、正気を失うこともなく、いたって健康体だった。

徒樹も旭宇もくたばってはいない。

普段から能天気な旭宇でも流石に疲弊し、徒樹はストレスのせいか白髪が多く見られた。