もう一度だけ、キミに逢いたい。


…そう、それは二人がつけている香水の匂い。


他にも色々と違うところはあるんだけど、きっと香水の匂いで見分けていたのは家族の中ではわたしだけだと思う。




「ほんと、お前くらいだよ。俺と伶の匂いの違いが分かるなんて」


「ほんとにね。私、伶と秋の匂いの違いなんて分からないわ」


「私も分からん」


「というかそもそも、伶と秋に抱きついたりしないし」


「わたしは背の高さで見分けてるよー」


「わたしは…声、かな」


「うーん、なんとなく?」




…うん、やっぱりわたしだけみたいだね。


まあ、香水の匂いよりも声とかの方が分かりやすいもんね。






「……友梨乃に逢えて嬉しいのは分かるし、俺も同じ気持ちだか、本来の目的を忘れたわけじゃないよな…?特に、伶と秋」