もう一度だけ、キミに逢いたい。


…というか、


「俺にはって何のこと…?」


主語がなくて分かんないって。


そう言ってコテンと首を傾げる。


「…!//だから、ハグ…伶だけとかずるいだろ//」


ああ、そうゆこと。




わたしはモゾモゾと伶くんの腕の中から抜け出すと今度は秋くんにギュッと抱きつく。


「ふふっ、秋くんの匂いだっ…。伶くんより秋くんの方が案外甘い匂いがするよね」




昔からよく一緒にいたから、二人の違いがなんとなく分かるんだっ。


伶くんはね、どっちかとゆうと、少し爽やかめな匂いがするの。


二人は顔がそっくりだから同じ服を着ているとよく間違われたみたいで、それが嫌で学校以外では全然違う服を好んで着ていた。


そのおかげもあって二人を見間違うわけはなかったけど、わたしはたとえ二人が同じ服を着ていても分かる自信があった。