「そっか、きみには言ってなかったね。実はこの東條大病院の院長さんの息子さんが私が所属するクイズ研究会の部長で、私の先輩なの。その伝でダメ元でお願いしたら、あっさり聞いてくれて」
……マジ?
初耳だわ…
光さんってあんまり自分のことは話さなかったから全く知らなかったけど、そんな人と知り合いなのは普通にすげぇ…
「じゃあ、前置きはそれくらいにして……」
そう言って病室の鍵を確認するようにガチャッと閉めた光さんの雰囲気がガラリと変わった。
俺の心臓は緊張から少しバクバク言っていたが、光さんの勧めるままにそばにあった椅子に腰掛けた。
「……どこから話そうか……」
……光さんも緊張しているのか?
心なしか少し声が震えているような気もした。
「………ねぇ、伊織くん。きみは、7年前の夏にあった、朝倉一家強盗殺人事件って覚えている………?」



