もう一度だけ、キミに逢いたい。


他には、光さんが所属している大学のサークルの人達がゆりのために作ったという千羽鶴ならぬ百羽鶴が飾られているだけで、他には何もない殺風景なこの病室。


事故から二ヶ月は集中治療室だったが、今は容態が安定したこともあり、個室に移っている。




───コンコン


「…あ、はい」


誰だろうと思いながらも、俺はとりあえず返事をした。




「ごめんね、お邪魔します」

「えっ……光さん?」


予想もしていなかった人物に、少なからず驚いて目を見張る。


「あ、ごめんね。やっぱり驚いたよね。最近あんまり来れてなかったし」


そう言って苦笑いの光さんは、少し疲れ気味のように見えた。


多分、大学とかのレポートとか色々あって忙しいのだろう。