その時俺は、ああ…と思った。
やっぱりゆりは、少なからず俺を特別に思っていてくれたんだ、と。
そして、それと同時に、こうやって部屋に閉じこもっているだけでは何も変わらないということも。
俺が今するべきなのは、ゆりが起きたときに笑顔で迎えてあげることなのだと教えてくれた気がした。
俺はいつの日かのように、また、光さんに救われた。
……あれから半年。
今は、学校にも毎日通っているし、放課後もこうして毎日ゆりに会いに病院に来ている。
光さんはそんな俺のことを少し心配しているようだけど、ゆりに対する俺の想いを知っているからか、何も言わない。
玲音も、そんな俺を見守ってくれている。
俺は、相変わらず機械の音しかしない静かな部屋を見渡した。
ベッドで眠るゆりの体には、いくつもの管がつけられていて、その周りを囲むようにたくさんの機械が置いてある。



