ゆり……っ。
俺にはゆりがいない世界なんて耐えられねぇよっ……
ゆりが俺の生きる意味そのものなのに……っ。
涙は……、もう流れない。
……いや、流さないって決めたんだ。
『いくら悲しくても苦しくても、それでも一番苦しんで戦っているのはゆりちゃんだから……っ』
光さんだって妹がこんな状態になって、それが原因で倒れて自身も入院していたはずなのに。
…だって、俺は覚えている。
『私があの時出かけてなければっ……!!ゆりちゃんは…、ゆりちゃんは…、事故に遭っていなかったかもしれないのにっ……!!』
事故があった当日、医者の説明を聞き終わった光さんがそう言って泣き崩れていたことを。
医者の説明は何も聞いていなかったくせに、光さんのその様子だけは胸に深くこびりついて離れなかった。



