「……先生、ありがとうございました。目を覚ましたゆりちゃんが暴れるかも分からないので、このまま連れて帰ります。それから、先生がこの件に関して負い目を感じる必要はないです」 私は先生の目を真っ直ぐに見てそう告げる。 ゆりちゃんもそうだと思うけど、むしろ先生には感謝しているくらいだから。 すると、先生は一瞬瞳を揺らしてから私に頭を下げた。 「…っ、ありがとうございます。あの……何かありましたら、また力になりますので…」 「…はい、よろしくお願いします」