……そして、傷つける割合は俺の方が遥かに大きい。
そんなこと、気づいてたよっ…
でも、俺のためだけに、その事実をしょうがないと割り切ることはできないんだ、どうしてもっ……
…………………………
俺は、いつの間にか俺の腕の中で眠ってしまったゆりの寝顔をぼんやりと眺める。
かけているメガネが少しズレていて、濡れた目元があらわになっている。
…っ、ゆり……っ。
「スー…スー…んっ……れ、ぃ…く……ん……」
……っ!!
“れいくん”
寝言とはいえ、ゆりから発せられた明らかに男と思われる名前。
その瞬間、俺は頭を強く殴られたような感覚に襲われた。
もうすでにかなり心をすり減らされている俺にとっては、トドメの一撃のようなものだった。



