もう一度だけ、キミに逢いたい。


相変わらず分からない、そして読み取れきれないゆりの気持ち。




俺の気のせいでなければ、ここでこっそり会うようになってからゆりは、泣きそうな表情、苦しそうな表情、そしてどこか上の空になることが増えた。


……ほら、今だって。


勉強をしている振りをしながらさりげなく横をチラッと盗み見ると、俺と同じように教科書は開いているものの、やはり全然ペンが動いていない。


まるで、俺がとなりにいることを忘れているかのように、一人、表情をころころと変えている。


今までとは比べものにならないほど無表情の回数が減ったのはいいことだが、俺にはむしろ前よりも苦しんでいるように見えるんだっ……




キミがそんな顔をするのは俺のせいっ……?




……聞かなくたって分かる。