さらには下を向いてブルブルと震えていて、俺の発言で何か過去のことを思い出させてしまったのではと思い、一気に罪悪感がこみ上げてきた。




「光ちゃんっ、光ちゃんっ、光ちゃん……」


無意識に光さんのの名前も呼び続けている。




そんな友梨乃の様子を見てたまらなくなり、昼休みと同じようにそっと俺の方に抱き寄せた。


そうでもしないと、彼女がどこかに消えてしまうんじゃないかっていうくらい儚く見えて。




ギュッ




「…っ、悪い……」

「……月、島くん…?」


「……うん、俺。ごめんなっ…俺のせいで、辛いこと思い出させた…」


友梨乃の温もりを確かに感じながら、彼女の耳元でささやく。


その声は情けないほど弱々しかった。




…っ、俺、友梨乃の涙には、自分でもびっくりするくらい、もの凄く弱いんだ……っ。