「早く、逢える場所……？」
俺はその言葉にピクリと反応した。
「そう、早く逢えるというか何というか……ゆりちゃんね、高校は頑張って行きたいって言ってるの。高校の名前は希望が丘高校」
「き、希望が丘……！？」
え、ま、マジで……？
だって希望が丘って言ったら、T大の近くにあるこの辺で一番偏差値の高い高校だ。
「ふふっ…びっくりしすぎ」
光さんはクスクス笑っているけど、普通驚くだろ……。
「ゆりちゃんはね、今は学校に通えていなくても、ちゃんと家で勉強してるし、元々器があるから。私が言うのもあれだけど、すごく頭いいよ。きみも希望が丘目指せば、高校生になった時ゆりちゃんに逢えるかもね…？」
……マジか。
でも、光さんの物言いだとなんかすんなり希望が丘受かりそうだな…
