もう一度だけ、キミに逢いたい。


「……そっか。きみ、変わってないけど変わったね……一年前と。すごくいい瞳してる」


……っ、分かるのか……


やっぱり光さんが頭が上がらないな…




「光さんと……あの子のおかげです。あの時二人に会ったから今の俺がいるんです。逆に、あの時二人に出逢えなければ、確実に今の俺はいませんでした…」




これは冗談でもお世辞でもなく、本当の本当のことだ。


それが伝わるように、光さんの目をちゃんと真正面から見つめる。


すると、一瞬目を見開いた後、ふんわりと微笑んだ光さん。




「ふふっ…まさか私とゆりちゃんのこと、そんな風に思ってくれてたなんて。素直に嬉しい」


「いえ、そんな…。こちらこそ俺のこと、覚えててくれて嬉しいです。あの、光さん今少し時間ありますか……?」