もう一度だけ、キミに逢いたい。


……こんな風に、今日も彼女のことを考えていたからだろうか。


学校からの下校途中にも関わらず、俺の足は自然とあの公園に向かっていた。




「あ!みずきちゃんみーっけ!」


「え〜、また見つかった〜…」


「はやとー!お前くんの遅せぇぞ〜!」


「わりいわりい!ちょっと近所のばあちゃんに捕まっちゃってさ」


「近所のばあちゃん?なんだそれ〜」




平日の放課後ということもあって公園は子ども達で賑わっていた。


…やっぱりいないか……


あの少女と光さんと出会ったのがここだったから、公園の中はもちろん、その付近とかにいないかな、なんて一週間に一度は探しているけどいない。


名前の他に色々と聞いておかなかったことを今になって少しだけ後悔している。