頭のいい光ちゃんのことだから、授業を少し休むくらい何の支障もないだろうけど、いつもいつもわたし優先で、光ちゃん、自分のこと全部後回しにしちゃうんだもん…




「……いい、ゆりちゃん?私の優先順位。1にゆりちゃん、2にゆりちゃん、3にゆりちゃん。分かった?」




………ん?


んんん?


ちょ、ちょっと待とうか光ちゃん。


それ、優先順位も何も全部わたしじゃん…




「……要するに、光ちゃんはやっぱり自分のことより、わたしってことね…」


これはわたしが何を言っても無駄だ。


7年も一緒にいればそれくらい分かる。


「そうゆうことっ。よし、帰るよゆりちゃん。私で良ければ何でも話していいんだからね?」


ニコッと笑って言う光ちゃんに、やっぱり光ちゃんの笑顔、好きだなぁと思う。