「ふーん、ねぇそれスケッチブック?」


結杏は私の手に握られているものを指さして言った。


「そうだよ。これに絵を描いてるの」


「そうなんだ。今度見せてね」


「もちろん!」


私はカバンのチャックを閉め、立ち上がった。


「じゃあね、結杏!また明日」


「また明日!部活頑張ってね」


私たちは笑顔で手を振り合い、別れた。