それは小さな長方形の銀色の紙に梱包されたナニカ。
「なにこれ?」
「チョコだよ。此岸と彼岸を結ぶチョコ。本当は使いたくないんだけど。舞空がそんな顔をするからさ」
「これを食べれば美斗くんに触れられるの?」
「そう、でも注意して。これを食べた此岸者は彼岸と関わることになる。霊が全員悪いわけじゃないけど、さっきみたいな悪霊ともまた遭遇してしまうかもしれない。それでも平気?」
「大丈夫!」
迷いはなかった。
たしかにさっきみたいな霊には会いたくないけど…。
「まったく。ま、遭遇しても俺が舞空を守ればいいだけなんだけどね」
そう言いながらチョコの包み紙を開けている。
な、なにそのセリフ。
ちょっとかっこいい…かも。
なんてね。

