「舞空?どうした?手、止まってるけど…」 叶多くんが首だけをこちらに向けてきた。 「…あっごめん。ちょっと友だちのことを考えてた」 でも、いいんだ。 私もいずれは彼岸の世界に行くし。 そしたらその時は一緒にまたくだらない話をしよう。 彼岸の先輩として、いろいろなことを教えてもらおう。 叶多くんは心配そうな顔をしたけど、私の笑顔を見て安心したのか前を向く。 「どんな絵になるのか楽しみだな」 叶多くんは待っているだけでも楽しそう。