「舞空さ…」



黙って黙々と絵を描いていると、彼が沈黙を破った。



「なに?」



返事をしたのになかなか話だそうとしない。



不思議に思った私はペンをおいて彼の顔を見た。




顔がうっすらと赤く染まっているように見えたのは、夕日のせいだろうか…。