「突拍子もないこと、言っていい?」 結杏が控えめに聞いてきた。 私はどんな返答でもほしかったから、大きく頷く。 「私だったら…過去を知るかな」 「過去?」 私はキョトンとする。 「うん。騙すのはよっぽどの悪い人じゃない限り、必ず理由があるはずだから。大切な人なら尚更ね。だったらなんで騙すという経緯に至ったのかを後ろから探る」