部室の前までたどり着く。 ドアの向こうにはこちらに背を向けて窓の外を眺めている美斗くんがいる。 いつも通り、私が来るのを待っている。 美斗くん…ううん。 この人は、知らない人…。 この美斗くんは美斗くんじゃないんだ。 「ッ…」 そう思うと涙が溢れてくる。 他愛もない話をして一緒に笑ったこと。 悪霊に襲われた時は、助けてくれたこと。 私にいっぱい優しさをくれたこと。 そして…好きになったこと。