「しよっか、デート」 「ええっ!?」 その言葉にガバッと顔を上げた。 美斗くんとバッチリ目が合った。 「ほんと?どこ!?」 私は椅子から立ち上がり、期待の眼差しを送る。 「もちろん学校内だけどね」 「な、なんだー」 私はちょっとだけ肩を落とした。 でも、当たり前か。 出られないんだもんね。 美斗くんもこれは仕方ないことだって言ってたし。 私を元気づけようとして言ってくれているからもう拗ねるのはやめた。