川村くんしかいなくなった部室。


「はぁ…やれやれ。やっぱり、忘れられていたか…」


机から降り、窓の外に目をやる。



「渡辺 舞空か…」



懐かしむように目を細めた。











その手には銀色に光るものが握られていた____。