「嘘だけどね」 「…は?」 「全部嘘だけどね」 「は!?」 美斗くんはまたびっくりした顔をした。 …なんかおもしろいな。 「本当は仲良い男子も、男子の友だちもいませーん」 どうだ、見たか! 私のことを友だちが少ないと決めつけた失礼ユーレイめ! 無駄に誇って見たけど… …あれ。 なんか…様子がおかしい? 美斗くんは片方の眉をピクピクと動かしている。 「よくも…」 「え?」 「よくも俺を騙しやがったな!」