3月14日

しばらくして、花奈が窓の方に乗り出した。

「そろそろかな」

その言葉につられて、おれも外に目を向けてしまう。

うわっ、もうこんな高い所まで上がってたのか。

思わず目を閉じた。

ヤベえ、震えたりしたら、どうしよう。

カッコ悪すぎ。

そのとき、おれの唇に、ふわっと柔らかいものが触れた。

少しして、花奈からの、はじめてのキスだって気づいた。

「ゴンドラが一番上になったときキスすると、そのカップルは永遠に結ばれるんだって」

そう言って、恥ずかしそうに下を向く花奈。