3月14日

「わあ、やっぱカップルでいっぱいだね。今日、ホワイトデーだもんね」

そこの観覧車は普通のタイプと、床がシースルーのタイプがあった。

幸い、シースルーの方が人気で混んでいたので、普通のタイプに並んだ。

不幸中の幸い。

シースルーの方に乗ったら、マジで気絶してたかも知れない。
 
「お待たせしましたー」

係員の明るい声と裏腹に、おれの緊張のレベルがぐんぐん上がり出す。
 
花奈は向かいじゃなくて、隣に座ってきた。
 
おれは花奈の手を取った。
 
いや、決して、こわいからじゃなく。
 
何かの拍子にゴンドラがガクンと揺れた。
 
うわ、やっぱ、こえー。