中「そんなに暴れたら落ちるぞ。」


最後の力を振り絞ってジタバタと暴れるけど、中村先生にはまったく影響なさそう。この時ばかりは、華奢な体型の自分を恨む。


高「どこからそんなに暴れる元気があるんだか。」


高橋先生もヘラヘラと呑気に笑ってる。男の人ってなんでこんなに力が強いの?私の力が弱いだけ?


でも、中村先生の腕の中はすごく暖かくて、胸板が男らしくて、すごく頼もしい。


嫌でも先生の胸に耳が当たってしまうんだけど、心臓の音が安心するから降りたくない気持ちもあるんだよね…。


ダメダメ!!


安心なんてしちゃったら私の負け!早く逃げなくちゃ!


中「軽いなぁ。ちゃんと食ってるか?」


「も、もちろんですっ!とにかく帰ります!」