今日発売の見覚えがある本を手にする。

「やっぱり」

一度読んだことがある本だ。

仕方なく、隣の本を手にする。

「590円になります。」

お金を払って本屋を出たとき。

「いいんじゃない」

「適当すぎだろ」

なんで?

夢の内容と同じだ。

つぅーと、涙が頬を伝う。

2人を信じていたからこそ、余計に苦しくて。

ショッピングモールを飛び出す。

なんで?

なんで?

いくら考えたってわからない。

なんで、2人が一緒にいるの?

逃げるのは間違い?

誤解だよねって聞くべきだった?

ううん。