会えるはずのなかったかなたに会わしてくれたんだから。

ありがとう。

神様。

間に合え。

学校へ登校している人たちが見えてくる。

そしてあの交差点。

ついに来た。

カバンを持っていない私を不審そうにみる生徒。

みんな残念でした。

私は、学校に行くためにここに来たのではありません。

私はあの子の命を守るために来ただけです。

だからカバンなんていらないんですよ。

視線の先にかなたが見えた。

「かーなーたー。」

大声で叫んでやった。

みんなこっちを見て笑ってる。

かなたは、慌ててこちらへ来ようとしてる。

でも残念。

そこからはちょっと遠すぎる。

「大好き」