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11月6日(水)

夢を見た。

赤信号を待っている私の後ろから子供が飛び出した。

無我夢中でその子を、追いかけた。

道の真ん中で転んでしまったその子を抱き抱えて、横断歩道を渡り切ろうとした時、ブレーキが間に合わなかった自動車が突っ込んできた。
もう逃げられないそう思った私は、信号待ちをしていたサラリーマン風の男の人にその子をつき飛ばした。

男の人がその子をキャッチした瞬間力が抜けてクラクションの音が鳴り響いた。

最後にもう一度かなたに会いたいと確かにそう思った。


涙で目が覚めた。

もうカーテンの外が明るくなっている。

アラームはなっていない。

体を起こして時計をみる。
6時。

リビングへ行き、体温計を探す。

「あったあった」

体温計を持って部屋に入り化粧ポーチを引っ張り出す。

チークをほんのり塗って、後は体温計の温度を測るだけ。

本当に測るのではなく、摩擦熱で温度を上げ、休む口実を作る。

体温計の温度を上げるのはお手の物だ。

準備万端になったところで、ベッドに潜り込む。

再びおやすみなさい。

次に起きたのはアラームがなってからだった。