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11月5日(火)

学校に来れるのも今日が最後になるかもしれない。

「おはよう、真衣。」

「おはよう、優。
大好き。私のこと忘れないでね。」

そう言って優に抱きつく。

「ちょっと苦しい。
何お別れみたいなこと言ってんのよ。
ずっと親友でしょ。」

「もっちろん」

笑ってみせる。

やっぱり優には、笑顔の私を覚えていてもらおう。

いつも以上に時間が長く感じた。

普段喋らない子にも話しかけてみたり、空き教室になってに入ってみたり、大好きな先生に会いに行ってみたり。

今までで一番楽しい学校生活だった。

「よっし。次はどこに行こう。」

昼休みを使って校内を探検している。

バスケ部の部室の前を通ると誰かの話し声が聞こえてきた。

「かなたあいつ最近来ねーな。」

そりゃそうだ。

私のために時間を割いてくれているのだから。