アイスココアを飲みながら、次に発する言葉を考える。

「じゃあ、作戦会議しよ!」

そういう時かなたは涙を手で拭って顔を上げた。

「あぁ、そうだな。」

そしてルーズリーフを取り出して作戦会議がはじまった。

カランカラン

お会計を終わらせ二人で家に帰る。

「私が交通事故に遭うまであと2日か。」

帰り道に呟く。

「大丈夫。
そのための作戦会議なんだから。」

あれから私は無事に家に帰りつき、部屋に戻ってひたすら泣いた。

何となくわかっている。

きっと死ぬ運命は変えられないということを。

帰られるのならばきっと人類は不死身だ。

そんなのってありえない。

人はいずれ死ぬ。

私はそれが少し早かっただけだ。

カバンからルーズリーフを取り出す。