それからは、二人で流符神社についてまとめて帰ることになった。

「今日はどうだった?」

かなたがふと聞く。

「楽しかったよ。」

かなたの方を見てそう答える。

「そうじゃなくて、予知?みたいなやつ。」

「あー。今日はね、図書館に神社のことを調べにくるってところは合ってたよ。
でもそれ以外はわからない。
日に日に思い出せる量が減ってるんだ。」

「そうか。」

「このままだったら普通の生活に戻れそうだよね。」

「かもな。」

どこか切なそうに、自分に言い聞かせるかのように呟く。

「じゃあまた月曜日。」

「家族との時間大切にするんだぞ。」

「言われなくたって、いつも大切にしてます。」

そして私の家の前で別れた。

私は、ずっとモヤモヤしている。

まず、かなたの態度だ。

最近よく切ない顔をするようになった。

それにショッピングモールのことで、誤解してると知っていたこと。

部活を休むようになったこと。