二度目のクラクション

「自惚れさせてんのはどこのどいつなのよ。」

本当に私は、幸せ者だ。

「俺、しばらく部活休むから」

突然かなたがそんなことを言い出した。

部活が大好きなかなたが休むなんて、よほどのことがあったのだろう。

「そうなんだ。」

「理由は聞かないんだ。」

「聞けないよ。
だってそんなに涙流してるんだから。」

「え?」

かなたは気付いていなかったんだろう。

自分の頬を触って驚いている。

「初めてみたよ。
かなたが泣いているとこ。」

「俺ダサすぎる。
好きな子に泣いているところ見られるなんて。」

「わたしは、ちょっと嬉しいけどな。
普段見れないかなたの姿が見られて。
落ち着いたら教えてね。」

「ありがとう」

そう言ってまた話を続ける。

「かなた、送ってくれてありがとう。
今回初めて予知が当たらなかったよ。」

「そうなんだ。
俺はタイムスリップ説をおすけどね。
真衣改めてお誕生日おめでとう。」

そう言ってわたしを抱きしめてくれた。

「ほんと、こういうの柄じゃないでしょ。」