二度目のクラクション

それからは他愛もない話をして帰ることになった。

「真衣。今日はおごらせてくれないか?」

「え?ダメだよ。」

これは二人の約束。

プレゼント以外は、割り勘にすること。

毎回おごる気満々のかなたは反対したが反強制的にわたしが決めてしまった。

「お願い。」

そう言ってレジ前で頭を下げられてしまった。

「ちょっと、もう、やめてよ。
分かったから。」

まさか頭を下げられるとは思っていなかったわたしはとっさにそう言ってしまった。

「ありがとう」

奢ってもらったわたしがいうはずなのに先にかなたにお礼を言われてしまった。

「いや、こちらこそありがとう。」

そしてかなたがお会計を済ませると、二人でカフェを出た。

「ねぇ、かなた。
なんで今日は、割り勘じゃないの?」

「ほら誕生日だし。」

「部活を休んだのも同じ理由?」

「まぁ、そんなところ。」

「愛されてるんだね。私。」

「自惚れすんなよ。」