二度目のクラクション

言われてみれば気になる。

「うーん。
全くわからないな。」

「記憶にあるのは来週の水曜日までのことなんだろ?
何か思い出したりしないか?」

「うーん。
思い出せない。」

「そっか。
そうだよな。」

話が詰まってしまい二人とも無言になってしまう。

「大変お待たせしました。
こちらアイスコーヒーとアイスココアでございます。
ごゆっくり。」

心の中でお待たせしすぎでしょ!と突っ込んでおく。
でもナイスタイミングだよ。

「混んでるから遅かったね。」

「そうだな」

「どう?アイスコーヒーおいしい?」

渋そうな顔をするかなたにわざと聞いてみる。

「こっちみんな。」

机を挟んで向かいあって座っているのに無理なことをいう。

「まだ、かなたくんには無理でちゅね」

赤ちゃん言葉でかなたをからかうとほほをほんのり赤くして起こる。

「もうやめてくれよ。」

「これでもうくいなく天国へ行けるね」

「そんなことねーよ。」

怒っていたはずのかなたが少し切なそうにそう言った。