二度目のクラクション

リボンをほどくと中から出てきたのは、蝶々の髪飾り。

「それも予知?」

「そう。」

「じゃあ、サプライズにならなかったね。」

「気にしないで。
せっかくかなたが選んでくれたんだから、嬉しいよ。」

「ありがとう。
その予知のことなんだけど、どのくらい先まで予知できるの?」

「わからない。
プレゼントのことは、水曜日からわかっていたし、本のことは直前だし。」

「それって予知なの?
もしかしたら、時間が戻ったんじゃない?」

「え?どういうこと?」

「一番遠い未来のことって何か頭に残ってない?」

「一番とおい未来か、今週の水曜日朝目が覚めたら来週の日曜日と間違えてたわけだから、一番とおい未来で頭に残っていることは、なにもないけど、はじめは1週間時間がずれてるなって思った。」

「真衣。
1週間前からタイムスリップしたんじゃないか?」

「そんな馬鹿げた話ないよ。」

タイムスリップなんて、できたらしてみたいものだよ。

「俺から言わせて貰えば、予知も馬鹿げた話だよ。」

たしかに、そう言われてみればそうかも。

「そうだよね。」

「タイムスリップの線で考えてみないか?」

「考えるってなにを?」

「なんでタイムスリップしたかをだよ。」