二度目のクラクション

かなたがベルを押すと、店員さんが伝票を持って現れる。

「ご注文はお決まりになられましたか?」

「はい。
アイスコーヒーとアイスココアでお願いします。」

わたしがそう伝えると、店員さんは注文を繰り返し、厨房の方へ去っていく。

「かなたに聞いてもらいたい話があるんだけど。」

予知の話を聞いてもらいたくて、かなたにそう伝える。

「なに?」

「あのね。信じてもらえないかもしれないけど、わたし予知ができるんだ。」

「予知…。」

「バカにしてるでしょ?」

「真衣の言うことは信じるよ。」

かなたは、ちょっとしたところでサラッとかっこいいことが言えるから余計にかっこいいんだ。

「2日前くらいから、起こる出来事が事前にわかるようになったの。」

「2日前って水曜日?」

「うん。
それでね、バスが遅れてきたり、本屋さんで手に取った本の内容に身に覚えがあったり。
かなたや優と喧嘩するのだって分かってた。」

「そっか。」

ある程度説明すると、わたしは鞄からラッピングされたプレゼントを取り出した。

「これ、銀色の蝶々の髪飾りでしょ?」

「開けてみなよ」

予知通りだとあっている。