二度目のクラクション

かなた。

作戦失敗だよ。

いくら別れる前に優と仲直りしても、かなたと別れたら優とも終わりだよ。

わたしはそんなに人ができてないから。

それからはずっと、ぼーととしていた。

「授業の前に先生の話を聞いてください。」

授業もまともに聞かずひたすら泣きそうになるのをこらえた。

「この地域の言い伝えなんですけど。」

昼休みになって欲しくない。

「…神社では、…という言い伝えがあるので皆さん死ぬ前に一度は行っておきましょうね」

先生の嘘っぽい言い伝えの話で、クラスは笑いに包まれた。

「真衣。まーい。」

気がつくと目の前にはかなたがいた。

「なに?」

「なにじゃねーよ。
今昼休みだけど。」

「え?」

「ボケーとしすぎ。」

「あ、屋上だっけ?」

「ん。早くしねーと追いていくぞ。」