二度目のクラクション

かなたはそう言って私を引っ張った。

「おはよう。かなた。真衣。」

私が引っ張って連れてこられた先は、もちろん優の前。

「おはよう。優。」

しんみりとした、空気が漂う。

でも本当は、優に挨拶してもらえたことがとても嬉しいと思っている。

やっぱり、優のことが好きなんだと改めて思う。

「しんみりとしたところ悪いんだけど、真衣と優と俺で話したいことがあるから、お昼休みに屋上集合な!」

かなたがそう言った。

あ。

振られるんだろうな。

なんとなくわかっている。

かなたのことだから、真衣のことを思って私と口を聞ける間に仲直りさせようとしたんだろう。

やっぱりかなたには敵わないや。

「かなたくん。もしかしてあれ?」

優は、かなたを見て少し笑みを浮かべた。

それを見て、友情ってなんなんだろうと思ってしまう。

「優。今そういうこと言わないでくれ。」

意外にもかなたは、優に少し冷たく言い放った

「そうだよね。ごめん。」

「真衣。あんまり気にするなよ。」

「うん。」

気にならないわけないのにね。